阿蘇市「手野集落の未来を共に創るプロジェクト」の第3回『阿蘇・手野集落で、約2千年の歴史ある伝統神事『御田祭』にふれる2日間』が開催され、大学院生を含む3名の学生が国指定重要無形民俗文化財にも指定されている「御田祭(おんだまつり)」の神事を間近で見学させていただきました。

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このお祭りは、阿蘇の農耕神事のひとつで、阿蘇の開拓と、農耕の広まりに感謝し、稲の豊作を願い、その年の米の出来を占う意味が込められています。

お神輿は田んぼの中の御仮屋へ移され神様に稲の成長を見てもらいます

国造神社を出立したお神輿は田んぼの中の御仮屋へ移され神様に稲の成長を見てもらいます。

5月に大学生が地元の方々と一緒に田植えをし、前回6月に除草をし、「たんぼ大学」の看板を掲げた田んぼの稲も大きく育っていました。前回の様子は ⇒ こちら

学生が住民の方に教わって田植え、除草をした「田んぼ大学」

学生が住民の方に教わって一緒に田植え、除草をした「たんぼ大学」。稲は順調に育っています。

学生たちはこの田んぼの豊作も願い、お神輿に向かって稲を投げました。

豊作を願ってお神輿に稲を投げ入れます

豊作を願ってお神輿に稲を投げ入れます。投げた稲がお神輿に残っていれば、その人の田は豊作になると言われています。

お昼の間に、神幸行列では、おんだ歌を奉納している駕輿丁(かよちょう)とよばれる歌い手の方々が、その年に子どもが生まれたり、家を新築したりした家庭を回り、「歌い込み」という行事を通じて、その家庭の多幸を祈っています。当日は、お孫さんが生まれたあるご家庭にお招き頂き、この行事を体験させていただきました。滅多にない機会に、大学生も真剣に歌に聞き入っていました。

「歌い込み」という家庭の多幸を願った伝統行事

「歌い込み」という家庭の多幸を願った伝統行事

お祭りの打ち上げにも参加させていただき、その後、民泊をさせていただき、朝は手野の家庭料理を味わいました。翌27日は、ウィーン大学の先生と学生、住民の方とともに、お祭りに関わる方々の構成や役割を学び、今後の人口減少という地域的課題についてのワークショップに参加し、活発な意見交換を行いました。

ウィーン大学と住民の方とのワークショップ

ウィーン大学と住民の方とのワークショップ

本来、手野地区の方々によってのみ運営されるこのお祭りに、住民の方々や阿蘇市役所農政課の方々のご配慮によって、大学生も深く関わらせていただけることになり、学生たちは「伝統を受け継いでいく住民の姿」を地域の魅力に感じたり、受け入れて下さる皆さんの温かさを感じて、もっと長く滞在したかった、という感想が聞かれたりしました。

お世話になった皆様、本当にありがとうございました。次回、9月の稲刈りへの参加を大学生もとても心待ちにしています!